日本歯科大学新潟病院医科病院

口腔ケア機能管理センター

対象となる方

  • 特に全身麻酔などが必要な手術前後の方
  • 化学療法、放射線治療を受ける方
  • 脳血管疾患などにより介助が必要,ADLが低下した方
  • 摂食・嚥下のリハビリテーションの必要な方
  • 他病院から依頼された方

周術期患者に対する口腔ケア

全身麻酔気で気管内にチューブを挿入するときに、口腔内常在菌が一緒に気管内に運ばれることで、手術後に誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。また、手術後も口腔内の清掃を怠ると口腔内常在菌が増加し、感染症を引き起こしやすくなります。そこで、手術前にブラッシング指導とスケーリング、歯面清掃などの口腔ケアを行い、さらに手術後まで継続します。

抗がん剤治療や放射線治療者に対する口腔空ケア

がんの治療で抗がん剤治療や放射線治療を受けると、口内炎、真菌増殖による感染、口腔乾燥症、歯肉出血などが副作用として現れます。このような症状が発現すると激しい痛みのため食事をすることが難しくなり、栄養状態の悪化するうえ、口腔内も不潔になると症状がさらに悪くなり、治りが遅れることもあります。治療が円滑に行えるように口腔ケアによって、症状の軽減を図ります。

その他

口腔機能(食べることや会話すること)を向上することで介護予防に繋がる口腔ケアや摂食・嚥下指導を行います。

口腔ケア一口メモ 「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」

誤嚥性肺炎とは
  • 口腔内の細菌などが気管にはいって発症する疾患。
  • 特に,体力の弱っている高齢者に多くみられる。

介護

日本人の死亡原因、三大疾病である悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患に肺炎が4位に続きます。
肺炎を原因とした65歳以上の死亡率が96%と非常に高く、90歳以上では死亡原因第2位にあがります。
高齢者の肺炎の多くは、誤嚥(口の中の唾液、たん、食べ物が気管の中に入り込むこと)によって、口の中の細菌が肺まで到達し炎症を引き起こすことが原因していることが知られています。

誤嚥性肺炎を予防するには

いろいろな薬を用いる内科的な予防法の他に、スケーリング(歯石の除去)、歯面清掃(プラークの除去)などの口腔ケアにより口腔内の常在菌(多くの人に共通してみられる細菌)を減らしたり、食後に一定時間(2時間程度)座って上体を起こした体位に保つことで胃液逆流を防ぐことも誤嚥性肺炎の予防にとって大切です。さらに、高齢者では、摂食・嚥下に関連する筋肉の運動やマッサージをすることで嚥下反射が改善して誤嚥性肺炎の予防に繋がります。