日本歯科大学新潟生命歯学部 医の博物館

展示品ギャラリー

木床義歯の製作過程

木床義歯の製作過程

木床義歯の製作過程

日本独自の木床義歯はツゲの木を床(土台)とする。まず蜜ロウを温めて上顎と下顎の歯ぐきの型を採り(印象採得)、その型を基にやはり蜜ロウで顎の状態を再現する(副模型)。それに合わせながらツゲの木を彫っていくが、右は蜜ロウによる副模型で、左はほぼ概形が出来上がったところ。食紅を使ってチェックしながら削り、仕上げたという。上唇小帯の部分などは削りとって、人工歯の前歯を入れられるよう溝を彫り、最終の仕上げには、木賊(とくさ)やサメの皮で研磨して表面を滑らかにした。