日本歯科大学新潟生命歯学部 先端研究センター

組織

再生医療学研究部門

再生医療学研究部門の概要

新潟生命歯学部先端研究センターの中に設置されている再生医療学研究部門では、再生した組織の臨床応用に向けた研究を主に行っています。本学では、生命歯学部にある発生・再生医科学講座、さらにNDU生命科学講座との共同研究により、世界で初めて、体外培養で歯の完全な再生に成功しております。本研究は、新生胚マウスの歯冠を、ヒト歯根膜細胞シートで培養し、4週間後に歯根、歯槽骨、歯根膜などの歯周組織を含む、ほぼ完全な歯に誘導したものです。本研究部門では、これら再生歯の臨床に向けてマウスをはじめとする動物に移植、生体内での安全性はもとより生着、機能に関するメカニズムの解明にむけた研究を行っています。

また一方で、各種口腔組織由来の幹細胞を用いた細胞治療法の開発についても行っています。とりわけシェーグレン症候群をはじめとする各種全身疾患や放射線治療などに伴う唾液腺萎縮により生じた口腔乾燥症の治療に向けて、唾液腺細胞の誘導や唾液腺組織の再生と、その再生された組織に関する生体移植後の評価についても行っています。

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